五大石碑巡り
ティアかアニスでイベント内容が若干違うので。
ネタばれなので閲覧注意

[戻る]
○ティア
ルーク「ティアに頼むよ」

ティア「私は魔界にいたから聞きかじりよ。
でも、わかったわ。」

アニス「む。……やっぱ胸の差?」

ジェイド「愛の差でしょう」

ルーク「ばっ、馬鹿なこというなっ!」

ティア「まずは第33石碑へ行きましょう」



ティア「これが第33石碑。通称始まりの石碑よ」

ルーク「これ古代イスパニア語か」

ティア「そうよ。読むわね
まず始めに『虚空』があった。
虚空は世界であり
命そのものであった
虚空は音を生み
音は分離を促した
かくて世界は、古き約束の大地と
虚空の記憶とに分離した」

ルーク「何となく聞いたことあるような……」

ティア「預言書の序文よ。
家庭教師から聞いていたのかも
しれないわね」

ルーク「どういう意味なんだ?」

ティア「世界と預言が誕生した瞬間を
表現しているの。天地創造ね」

ルーク「作り話?」

ティア「教団にとっては真実よ」

ルーク「なるほどね」



ルーク「これが……」

ティア「そう、第27石碑
その娘ユリアは
生まれて七日目に自立し
七歩目の足を踏み出した時
ローレライの声を聞いた
これが虚空の記憶が人の元へと回帰した瞬間であった」

ルーク「生まれて七日で!? 嘘だろ!?」

ティア「まあ、普通は無理ね
伝えられる話では、
ユリアが預言を詠んだのは
ある程度成長してからだと言うし」

ルーク「じゃあ嘘なのか?」

ティア「本当かもしれないわ。
確かめる方法はもうないもの」



ルーク「ここが第18石碑だな」

ティア「ええ。読むわね
ローレライはユリアに虚空の記憶を
読み取る鍵を授けた。鍵はユリアに
ローレライの力を貸し与えた
ユリアは七つの預言を詠み上げた」

ルーク「これが第一から第七までの
譜石のことか」

ティア「そう……。この世界を作り上げた
預言の誕生よ」

ルーク「そうか。この石碑は
ローレライ教団の誕生までを
書いてるんだな」

ティア「そうよ。史実と伝説が
入り交じっているわ。でも……」

ルーク「預言を信じる人たちに
とってみれば
全てが真実なんだな」

ティア「そうね。信じるとは
そういうことなのだと思うわ」



ルーク「ここは第6石碑か。
石碑を読んでくれよ
ティア」

ティア「……おまえの裏切りは
最初から預言に
詠まれていた
だから私はおまえを引き留めまい。
ユリアの言葉に
ダアトは恐れおののいた」

ルーク「あ、これは知ってるぞ。
ダアトがユリアを裏切るところだろ
……なぁ。ユリアはそのことも
知ってたのかな?」

ティア「知っていたなら
止めればよかったのに……?」

ルーク「……うん。そう思った」

ティア「言い伝えでは
知っていたことになっているわ
でも真実はわからない。
知らなかったのかもしれないし
知っていて止めようとして……」

ルーク「……でも止められなかったって
こともあるか。そうだな」



ルーク「ここが最後か」

ティア「そう。あとは預言を守って
静かに生きていきましょうって
書いてあるだけ
33箇所、全てを回ると
もう少し詳しく教えについて
書かれているけど」

ルーク「いいよ。この世界は
預言と決別するんだろ
ローレライ教団が
残るんだとしたら、新しい宗教に
なるんだと思うし……」

ティア「そうね。今度は人を縛る宗教でなく
イオン様が望まれたような
人を救う宗教になって欲しい
……そう思うわ」



ジェイド「どうでした? 初めての巡礼は」

ルーク「勉強になったよ」

ガイ「ははは。ルーク
らしからぬ返事だな」

ルーク「ほっとけっ!」


○アニス
ルーク「アニスに頼むよ」

アニス「了解。アニスちゃんが
楽しい石碑講座を
開いちゃうモンね」

ガイ「あれれ……?
そっちを選ぶとは」

ナタリア「意外でしたわね」

ティア「どうして? アニスの方が
私より詳しいと思うから
正しい選択だと思うわ」

アニス「あのさ、ティア。
たまには妬いてみせるのも
駆け引きの一つだよ」

ティア「……な、なんのこと?」

ルーク「おい、よくわかんない話を
してないで行こうぜ」

ジェイド「やれやれ。
お子様集団ですねぇ」

アニス「じゃあ最初に第33石碑へ行こうか」



アニス「こちらをご覧ください。
ここが第33石碑。
通称始まりの石碑といいます」

ルーク「へぇ〜。……ん?
これ古代イスパニア語か」

アニス「その通り。石碑には
古代イスパニア語で、天地創造から
ローレライ教団の誕生までが
記されています
まず始めに『虚空』があった。
虚空は世界であり
命そのものであった
虚空は音を生み
音は分離を促した
かくて世界は、古き約束の大地と
虚空の記憶とに分離した」

ルーク「何となく聞いたことあるような……」

アニス「預言書の序文と同じだからね
――まあ、そんな訳でこの石碑は
天地創造を表している為、
始まりや誕生を司ります
出会いを求める若者や
子宝を望むご夫婦に
人気がありまーす」

ルーク「なるほど……」

アニス「ルークにも恋人できるといいね♥
アニスちゃんが
なったげてもいいけど」

ルーク「どうせ財産狙いだろ」

アニス「当然」

ルーク「……はいはい。
じゃ、次行くぞ」



ルーク「これが……」

アニス「はい。こちらが五大石碑巡りの
二番目。第27石碑でございます
その娘ユリアは
生まれて七日目に自立し
七歩目の足を踏み出した時
ローレライの声を聞いた
これが虚空の記憶が人の元へと回帰した瞬間であった」

ルーク「生まれて七日で!? 嘘だろ!?」

アニス「ルーク。これは伝説。
偉い人には伝説が付き物でしょ
ルークだってそのうち公爵継いだり
王様になったら、ローレライの力を
継ぐ英雄とか言われちゃうんだって」

ルーク「……身も蓋もないなー」

アニス「で、こちらの石碑は成長を司って
おりまして、学問所を目指す若者や
小さなお子さんを持ったお母様に
人気がある石碑でございまーす」

ルーク「勉強はいいや」

アニス「ま、確かにルークは世間知らずで
馬鹿だけど、勉強できない訳じゃ
ないモンね」

ルーク「……」



ルーク「ここが第18石碑だな」

アニス「はい。ここは商売をやっている方に
人気のある石碑で、五大石碑巡り
では三番目にとなりま〜す
ローレライはユリアに虚空の記憶を
読み取る鍵を授けた。鍵はユリアに
ローレライの力を貸し与えた
ユリアは七つの預言を詠み上げた」

ルーク「これが第一から第七までの
譜石のことか」

アニス「この世界を作り上げた
預言の誕生だね
この辺りから教団の歴史になってくるんだ」

ルーク「でもどうしてこの石碑が
商売人に受けてるんだ?」

アニス「道具を使って物事を成し遂げる
辺りがってことらしいよ
まあ、お布施をもらう為の
方便だけどねー」

ルーク「ほんっと、おまえ、身も蓋もないな」

アニス「大丈夫♥
ホントの巡礼では
こんなこと言わないもん」



ルーク「ここは第6石碑か。
五大石碑巡りでは四番目……」

アニス「そうそう。ここは犠牲の石碑だね
……おまえの裏切りは
最初から預言に
詠まれていた
だから私はおまえを引き留めまい。
ユリアの言葉に
ダアトは恐れおののいた」

ルーク「あ、これは知ってるぞ。
ダアトがユリアを裏切るところだろ」

アニス「そう。……ここは許しを請いたい
人たちが訪れる石碑なんだ
ダアトが罪の意識に苛まれて
ユリアを助けた後、自害して
果てたってことを表してるから
私もダアトと同じだね」

ルーク「……アニス……」

アニス「でも、私は自害なんてしないよ。
だって悪いコトしたら
ちゃんと生きて償わないとだよ」

ルーク「……うん。俺もそう思う。
俺……生きてる限り償い続けたい」

アニス「くじけそうになった時は
こちらの石碑に
足をお運び下さ〜い。えへへ……」

ルーク「……ははは。そうする」



ルーク「ここが最後か」

アニス「うん。あとは預言を守って
静かに生きていきましょうって
書いてあるだけ
33箇所全部回ると、もう少し
詳しく教えについて
書かれているけどね」

ルーク「いいよ。この世界は
預言と決別するんだろ
ローレライ教団が
残るんだとしたら、新しい宗教に
なるんだと思うし……」

アニス「うん。イオン様が目指してた
人を縛るのではなく、救い
解放する宗教になって欲しい
つーか、アニスちゃん
してみせるしね」



ジェイド「どうでした? 初めての巡礼は」

ルーク「うーん、勉強になったような
ならなかったような…」

ガイ「ははは。なんだそりゃ」

アニス「ぶぅー。アニスちゃん不本意」