☆「テイルズリングD・P」内ラジオドラマ
ているずおぶですってね〜
第3話
(1999/??/??放送(不明)





(扉が開く音)



チェルシー 「(声を殺して)シーッ」

ルーティ 「(声を殺して)シー・・・(普通に声を出して)って別に普通でいいわよ、
      これぐらいで起きるタマじゃないんだからさ!」

チェルシー 「はい。わたしたちは今、スタンさんが寝ている部屋に侵入中です。
        まもなく朝食の時間なのですが、一向に起きる気配はありません。
        寝起きが悪いというのはどこまで本当なのでしょうか?」

ルーティ 「って誰に言ってんの?」

チェルシー 「このほうが雰囲気出ません?」

ルーティ 「何の雰囲気よ?」

スタン 「(寝言)ん・・・ん・・・」

チェルシー 「あら、反応しましたね?」

ルーティ 「違うわよ、何か夢見てるの」

チェルシー 「では行って見ましょう! スタンさん、朝ですよ!」

スタン 「(寝息)」

ルーティ 「・・・駄目ね。鼻でもつまんでみましょ」

スタン 「・・(鼻をつままれたまま寝息)・・・・(寝言)おぼれるおぼれるー」

チェルシー 「(笑) 何の夢見てるんでしょうねぇ」

ルーティ 「(笑) 面白いわぁ・・・・ね、そこの水差しの水、額にたらしてみよっ」

チェルシー 「あはっ」



(チャポンと水をたらす音)



スタン 「(寝言)ん・・・・ん・・たすけてー!船が、船が沈むー」

ルーティ 「助けてースターン!早く〜(笑)」

チェルシー 「スタンさーん、こっちです〜(笑)」

スタン 「(寝言)うーん・・・・裏山のほらあなだよ、そこのリンゴの大皿・・・・」

チェルシー 「・・どういう意味でしょう?」

ルーティ 「こいつの夢に意味なんか無いわよ」

スタン 「(寝言)ルーティ、そっちいっちゃ駄目だ・・」

チェルシー 「あら、ルーティさんの夢見てますよ!」

ルーティ 「やだ、こいつ・・・どんな夢なの?」

スタン 「(寝言)ルーティ・・・・そんなに、意地汚く食べると太るよ・・・」

ルーティ 「何ぬかすっ!」



(パンッとひっぱたく音)



スタン 「(寝言)ん・・・・・・」

チェルシー 「ひっぱたいても起きませんね・・・」

ルーティ 「うーん・・・じゃあさ、顔に落書きしちゃおっか!(笑)」

チェルシー 「いっちゃいましょう!(笑)」

ルーティ 「えいっ」

チェルシー 「ぬ〜りぬ〜りぬ〜りぬ〜りぬ〜り♪」



(キュキュキュッというマジックで何かを書いてる音)



チェルシー 「どうでしょう?」

ルーティ 「あははははは(笑) もう、もっともっとやっちゃえ♪」

チェルシー 「フフフッ♪」



(キュキュキュッ)



チェルシー 「うわぁ、悪人というか、モンスターみたいですぅ」

ルーティ 「髪型も変えちゃいましょう!」

チェルシー 「やっちゃいましょう!」



(髪の毛を弄る音)



スタン 「(寝言)・ん・・・・素焼きのビンが溶けるよ・・・」

チェルシー 「何言ってるんでしょうねぇ?」

ルーティ 「起きたときに聞いてみたら?どーせ覚えてないでしょうけど・・・よーし、できた!」

チェルシー 「これはすごいですねぇ」

ルーティ 「んじゃ、朝ごはん食べに行きましょうか!」

チェルシー 「起こさなくていいんですか?」

ルーティ 「だって起きないんだもん」



(遠ざかっていく二人)






(コポコポコポ・・・・カラン)



ウッドロウ 「スタンはどうしたんだ?」

チェルシー 「まだ寝てまーす」

ルーティ 「全然起きません」

ウッドロウ 「そうか・・・彼は朝食よりも睡眠か・・」



(ドアが開く音)
(足音)



スタン 「おはようございまーす」

ウッドロウ 「豪烈!!」


(矢が放たれる音)


スタン 「うわっ!」

ウッドロウ 「おのれ、モンスター!どうやってここまで入り込んだ?」

スタン 「は!?、あの!」

ウッドロウ 「疾風!!」


(矢が放たれる音)


スタン 「う、あ、うわぁぁぁ!」


(遠ざかっていくスタン)


ウッドロウ 「待てぇぇぇ!!」


(追っていくウッドロウ)


チェルシー 「・・・どうしましょう?」

ルーティ 「まぁ、これに懲りて早く起きるようになればいいのよ」



(二人が走り回る音)



スタン 「あ、うわああ!」

ウッドロウ 「おのれモンスター!!」


スタン 「ああああああぁぁ!!」



End.



CAST

スタン=エルロン:関智一
ルーティ=カトレット:今井由香
ウッドロウ=ケルヴィン:速水奨
チェルシー=トーン:渡辺菜生子